6月2日
今日は、どんよりと曇っています。
四国は、どうやら昼頃から雨になりそうです。
今日は朝から、面白い人2人に会いました。
1人は昨日の夕方に会っていたんですが、朝色々話しているうちに、すごい人と言うのが分かってきたのです。
その人は、今は足摺岬の方で遍路小屋の管理人をやってるそうなんですが、今はお遍路さんのオフシーズンで割りと暇なので、自転車で野宿しながら和歌山の高野山に参りに行くそうです。
そして、なんと職業は漫画家さんだそうです。
若い頃は、それなりに名前が売れた漫画家さんだったそうです。
私も、その人の書いた漫画は読んだ事は無かったのですが、もう何十年も前になりますが、漫画のタイトル名は聞いた事がありました。
その漫画家さんも自分の事なので詳しくは話してくれませんでしたが、もし興味ある人がいれば、「55歳の地図」と、言う漫画を調べてください。(お遍路漫画ですよ。)
結構、波乱万丈な人生を送ってるみたいです。
別れ際に私が、
「高野山には、1ヶ月ぐらいの予定で行くんですか?」
と、聞いてみると。
「いや、2ヶ月ぐらい」
どうやら、高野山だけでは無く、あっちこっちブラブラと回って帰って来るみたいな事を言っていました。
私が、
「そんな事ばかりしてたら漫画描かれへんやん?」
と、聞きますと、
「描かれへんなあ。」
と、気の無い返事。
今は、漫画にそれ程執着が無くてネタ集めにブラブラしてるのかも知れませんね?
漫画家さんと別れてからコンビニに朝食のおにぎりを買いに行って、先程漫画家さんと話していた同じ様な場所に戻ると、また違うオジさんが東屋のベンチに腰掛けてバナナを食べていた。
オジさんの自転車には、これでもかと言うぐらい盛り越し満タンに荷物を積んでいる。
余りの荷物の多さに、私は、
「 日本一周ですか?」
と、聞いてしまった。
「いや、四国だけ。」
と、答えるオジさん。
そんな会話を続けてると、最初はオジさんと話が噛み合わなかったのですが、話を進めて行くと、このオジさんもなかなか面白い。
何でも、60歳で定年退職してから日本のあちこちを、こんな感じで野宿して回っているみたいてす。
色んな所を回りながら、その土地土地のことや、神社、仏閣の事などを丹念に調べている様な事を言ってました。
私にとっては、とても面白い興味のワク話をしてもらいました。
漫画家さんも自転車、荷物盛り越し満タンさんも同じ70歳でした。
2人共、元気でイキイキしていました。
こう言う人達と出会えるのも、野宿の魅力ですね。
そして、今日のお寺参り。
昨日、時間が遅くなって今日に回した、23番寺、薬王寺。
この薬王寺で徳島県のお寺は終了です。
7時30分に御朱印を貰い終わって、次は高知県の最御崎寺へ。
でも皆さん!
薬王寺から最御崎寺(ほつみさきじ)まで、
なんと!
77kmもあるんです。
私、バックパック背負って無かったたら、77kmを1日で走れる自信は有ります。
こんなクッソ重いバックパック背負って77kmなんて、無理です。
例え走れたとしても、後々に体力的にも精神的にも負担が大き過ぎます。
そう言う事で、今日は薬王寺から62km付近の民宿 徳増を目標として、走ります。(歩きます?)
20km付近までは順調。
懐かしのこんな風景が所々あります。
しかし、雨が降って来ました。
小雨なら大丈夫なんですが、25km付近から結構本格的に降ってきました
こんなトンネル何十個とくぐりました。
そして、40Km付近から足のまめの状態が最悪に。
徳島港でフェリーから降りて以来の海です。
ランニングシューズの中がびしょ濡れになると、足の裏の皮がふやけてグチュグチュになって豆の状態が酷くなって来るんです。
結構、雨降ってます。
痛い!
足の小指には、ばんそうこうを貼って、その上からテーピングもしているのだか、これだけ濡れて仕舞えば役にも立たないみたいです。
最後10kmは心の中で泣きながら民宿 徳増に何とか着きました。
到着時間は5時50分でした。
左足の小指が疼いて非常にに痛いです。
辛抱が堪らんので痛み止めを飲みました。
痛み止めが少しきいて来たみたいですので、
明日の為にボチボチ寝ます。
今日のトータル移動距離、63kmです。
それでは、皆さんボチボチまた明日。