田舎育ちのオヤジが走る走る

田舎生まれで田舎育ち、そして移り住んだ所もちょっと田舎、そんなおやじがマラソンに目覚めて、毎日ではないけれど適当に走りながら思った事を書いてみました!

四国八十八ヶ所巡り11日目

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6月7日

  朝3時に目が覚めたら、もう雨の音が!

  今日、雨が降るのは分かっていたが、そんな早くから降らなくても。

  まだ3時だし、もうひと眠りzzz....

 

  4時半に目が覚める。

  本格的に大雨になって来ている。

  こんな雨だったら、お寺の参拝に出発出来ないし、寒いからまだまだ寝袋に入っていたい。

  だが、人生はそんな生易しいものではない、ましてや四国巡礼、お大師様はそんな私のぐうたらな心を戒める為か、より一層の雨を降らす。

  雨が強すぎる為に地面に当たった雨が跳ね返ってベンチの上まで濡らしてくる。

         「ヤバイ、このままだと寝袋がびしょ濡れになってしまう。」

  慌てて、寝袋と寝袋マットをしまい、他の物もバックパックにしまい込んで、そのバックパックを東屋の中央の位置に置いた。

  そうしないと、ベンチの上に物を置いておくと雨で濡れてしまう。

 

  雨が降る中、朝食を食べたり今日の予定を考えたりスマホでYahoo!天気の雨雲レーダーで雨雲の確認したりして雨が小降りになるのを待っていた。

  

  そして、7時出発。

  レインコートを着て、そのレインコートをバックパックまで掛けるので、体の胸から下の前がレインコートが掛からない。

  だから一応持って来ていた、折り畳み傘を差して出発。

 

  途中、コンビニに寄って70cmの大きさの傘を購入。

  雨が本降りになったら折り畳み傘じゃ役に立たないだろうと。

 

 

 

  まだ雨も小降りだったので、足以外は好調なのでルンルン気分で宇佐湾の風景など観ながら

36番寺、青龍寺に向かう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  雨の宇佐湾の景色です。

  ナンカ幻想的です。

 

 

 

 

 

 

 

  出発してから歩いて1時間で着きました。

  36番寺、青龍寺。

 

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   ほんま、こんな急な階段多くなってきたな!

   後ろにひっくり返ったら大惨事やのに

 

 

 

 

 

 

  ここで、またもやお遍路さんのレジェンド的な人に会いました。(見た目60歳ぐらいの男性の方)

  キッカケは、私のバックパックの左右の肩ひもを胸の前で繋ぎ合わせるホックが私のミスで右側の肩ひもの方が取れてしまったのです。

  自分で治そうと頑張ってみたのですが、どうも上手く行かなくて、そこで思い付いたのがお寺に入る前にあった木彫りの職人さんの工房兼お店。

  そこの人に頼んだら木彫りやってるんだからマイナスドライバーぐらいは有るかもと、頼んで見ることにした。

       「すいませ〜ん、ちょっと頼んで良いですか?」

        「ハイ、何ですか?」

        「ちょっと、バックパックの前で止める奴が取れてしまって。」

         「治りませんかね?」

         「ちょっと下ろして。」

         「このタイプのバックパックはここが良く外れる事が有るんですよ。」

と言いながら、ほんの数秒で道具も使わずはめ込んでくれました。

  それから色々と15分程、話し込んだんですが、歩きお遍路は15年で22回周りはったらしいです。

  1年で最高4回周った言ってました。

  元々がお坊さんで修行の為にお遍路やってたらしいです。

  そして4年前から、ここ青龍寺の前で木彫りの仏さまを時間を掛けて安い値段で売ってるみたいです。

  缶コーヒーぐらいの大きさで3000円〜5000円で売ってましたよ。

  ひとつ作るのに1週間以上掛かるのに、良く飯食べれてますね。

 

  最後に頭を下げて御礼を言って、私は37番寺、岩本寺に向かいます。

 

  そうは言ったんですけど、次の岩本寺まで何と58kmも有ります。

  足の状態、雨が降ってる関係無しに今の時間から岩本寺まで今日のうちに到着出来ません。

  目標は足の状態、雨の状態を考えて「カワウソの里すさき」と言う道の駅です。

  高知県の須崎市と言う所に有るみたいです。

  青龍寺から、およそ25kmです。

 

 

  今日は、ここからが悲惨でした。

 

青龍寺を出て「横浪スカイライン」と言う道路を通っていくのですが、その道路に入って10分程でどしゃ降りの雨、おまけに雷ゴロゴロ!

       「ひぇ〜!怖いよ〜!」

   余りの大雨に木が生い茂っている辺りに雨宿りするも、雨宿りになってない。

  歩いて動いているよりは幾らかマシなので大雨が落ち着くのを待つ。

  そして、少し落ち着いたらまた歩きだす。

  そんなのの繰り返し。

  遍路宿か東屋の有る休憩所が有れば、そこで一旦休憩しようと思い歩くのだか一向に無い。

  無い!

  無い!

  無い!

  無い!

  無い!

  どこまで無いねん?

          

         

 

 

 

 

 

 

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  雨の海の景色を撮って見ました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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  こんな山の中に野球、相撲、ゴルフなどなどスポーツ有名校があるんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 半平太さん寄っても屋根の有る休憩所無いんやろなあ?

 

 

 

 

 

 

 

  結局、やっと遍路小屋が有ったのは青龍寺から20kmも離れてる所でした。

  着いた瞬間飛び込みました。

  雨は、とうに小降りになっていたけれど雨の中、昼食も取らずに傘を差して歩いて来たので疲れ果ててました。

  昼食は、この遍路小屋でいつも持ち歩いてる非常携帯食ソイジョイ1本とカロリーメイト2本とビーフジャーキー3枚と小さいカルパス7本食べました。(結構食べてるでしょ!)

 

  後は今日の野宿場所、道の駅「カワウソの里」まで5kmなんですが、足の裏及び左足の小指が限界に来てました。

  雨で靴の中、靴下がびしょ濡れになってしまっているので、また足の裏の皮がふやけて弱くなっているのに、ずっと歩き続けていたからそのしわ寄せが来ました。

  道の駅まで、かなり遠く感じました。

 

 

 

 

  朝はこいつのおかげで調子良いかも?

 

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  と、思っていたんですが。

 

 

 

  今、道の駅「カワウソの里」で寝ようとしてるんですが、ここの道の駅は野宿には適していません。

  コンビニも1km離れてます。

  往復すると、2kmになります。

  東屋もないですし、ベンチも2個しかない。

  ベンチのある場所も悪いですし。

  でも、弱った私にとっては野宿出来ただけでもラッキーなんですけど。

 

  それでは、ボチボチ明日の為に体と足を休めます。

   今日のトータル移動距離、32kmでした。

  四国に来てから、最も短い距離の様な気がします。

  それと、左足の小指ですが豆の痛さだけじゃ無く、小指の爪が8割剥がれているのに気づきました。

  そりゃ疼く筈です。

んじゃ〜、ボチボチと寝ます。